1,2回で治る症状と、治らない症状があります。
これは、2つの考え方によります。
①病名や症状だけでは決められない
②治癒力による
①病名や症状が同じでも、改善に要する時間は人それぞれです!
例えば、病名は、同じ椎間板ヘルニアでも
・2、3回で治る椎間板ヘルニアの方
・10回ぐらいかかる方
・手術が必要な方
がいらっしゃいます。
病名だけでは判断できません。
車の修理も同じですね。
車が動かなくなったという状況だけでは、見積もりは出せません。
実際の車の損傷度をみてもらわないと、修理の見込み具合は分かりませんね。
修理を進めて、思ったよりもひどい場合は、追加工事をすることもあります。
ましてや人間は生き物なので、その方の日常生活にもよります。
②その方の治癒力によって変わってきます。
治癒力をみる際に、当院では下記を主なポイントとしています。
1)生まれてきてからの病気やケガの数
2)反射、感覚
それぞれもう少し詳しく説明します!
1)病気やケガをしているかどうか、が一つの指標になります。
大人になってからよりも、子供の頃の病気やケガの方が、現在も体に影響していることが多いです。
例えば、子供の頃に
中耳炎
小児喘息
内科の病気
などがあったということは、
車で言うと、最初から中古車に乗っている状態です。
何も病気やケガがなかったり、少なかった方とでは、スタートが違います。
薬などで症状が抑えられ、よくなったと思いますが、
患った病気を起こしやすい体質は、実のところ変わっていません。
ケガや手術の場合も、治ったと思っていても、
筋肉の癒着や、組織が硬くなってしまうことにより、きちんと使えていないことも多いです。
また、病気やケガを重ねてきたということは、体に負担がかかっている時期も長かったということです。
つまり、同じ年齢で、同じく膝が痛いという症状を抱えている方でも、
中古車スタートの方と、新車スタートの方とでは、治癒力も全く異なるということです。
これまで病気やケガが多かった方の治癒力は、残念ながら低いです。
このような方は、体質改善を目指しながらの施術になることをイメージしてください!
時間はかかりますが、それがあなたの体全体が元気になる近道です。
患者さんで、関節の痛みで来られた方ですが、小さい頃に腎臓を患っていました。
端から見れば、元気に見える明るい方ですが、体質的には虚弱児です。
小さい頃に具合が悪かった方は、ご自分の体のよい状態を経験したことがないので、体の爽快さを知らずにこれまで無理を重ねています。
それに慣れてしまっている部分もありますが、年々あちこち痛みだすと、原因も分からず、どこに行っても治りにくい体になっています。
このような方を施術していくと、これまでの病気やケガなど悪かった部分の痛みが一時的にでたりします。
玉ねぎを1枚1枚むいていくような感じで、これまでの悪かった所をよくしていき、最後は楽な体になります。
上記の患者様は、今では、元気に登山やご趣味に精力的に活動されていて、このようにお話してくださいました。
「もっと早く来たかった!途中は本当によくなるのか不安になったこともあったけれど、
まさか小さい頃の病気が関係しているなんてね。
今は、こんなふうに楽に動けるんだから。楽しい!登山をしても疲れないのよ!」
痛くなった箇所だけに焦点をあてても、
結局は、他の体の部分の影響を受けますので、
根本的にはよくならず、元気な体を目指すには遠回りです。
当院は、根本的に体を改善することを目指しています!
2)反射、感覚について
反射、感覚って?と疑問に思いますよね?
どちらも神経に関わることです。
反射は、例えば、脇腹をくすぐられたらくすぐったいと感じ、同時に体をよじる動作をするということです。
正常でない場合、くすぐったさは感じていても、体は反応しません。
感覚は、先程のくすぐるという刺激を感じられるかどうかです。
くすぐっているのに、くすぐったくない!それは正常ではないですよね!
また、美容室で美容師さんが
「肩凝ってますね〜」
とおっしゃっているのに
自分では肩こりなんか感じたことないけどな〜
という方は、感覚が鈍くなっている状態です。
こういう方は鍼やマッサージに対しても鈍いので、残念ながら治りづらいです。
何度も何度も刺激を与え続けないと、凝りがとれません。
最後にまとめますと
どれ位で改善するかどうかは
・検査や体を見てみてから
・病気やケガの数
・反射、感覚の具合
によって変わってきます。
ご参考になれば幸いです!
投稿者プロフィール
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鍼灸師・柔道整復師2つの国家資格所持。
治療業界20年のキャリアで1万人以上の健康をサポート。整形外科分野、難病や脳血管障害、リウマチなど様々な分野もリハビリステーション等で経験。
開業後は、膝の痛み専門治療院として、半月板損傷で手術を宣告された方を200人以上手術なしで改善。以後、膝以外の痛みの改善にも力を注ぐ。
柔道・新体操・バドミントン・ダンスなどの種目で高校生・大学生・クラブチームに「怪我をしない体の使い方・考え方」を主に指導。
私自身も数多くの怪我や病気により中学生時にドクターストップになりサッカーを断念。
現在、体でお悩みの方が好きなことを断念せず、いきいきとした人生を送れるよう、私の経験と技術であなたをサポートできることができれば幸いです。
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